2011年5月4日水曜日

2年ぶりのしらびそ

ひさびさにゆっくりできる新月期だったのでしらびそ高原に行きました。今回は有名ポイントでなくハイランドしらびその駐車場の一番奥です。ちょっと明るいけどお気楽。お隣にはキャンピングカーで撮影に来たかたも。黄砂と薄雲で透明感がなく、VC200Lの方は、いろいろ手こずってほとんど撮れませんでした。ブランクあくとだめですね。
写真は、
 EOS KISS DX + 15㎜ Sigma 対角魚眼
 ISO400 10秒露光を30秒おきに99枚
 Stellaimage6で比較明


  
ソンブレロです。VC200L+レデューサ+300D SeoSp. ISO800にて900秒2枚。コンポジット後トーンカーブ調整。RAWモードでとったつもりが試し撮りで使っていた低解像度になっていました。がっかり。このあと、機材調整の問題にもたつくうちに雲がでてきてしまい断念。
ピント調整の新兵器としてBahtinovマスクを作っていったのですが、活かすにはライブビュー機能がほしかったです。(ピンボケだったいいわけ)



写真は製作中のBahtinovマスク。ダイソーで買った樹脂製のまな板に型紙をはってカッターで切りぬいてつくりました。ピント合わせをするときに、望遠鏡に取り付けると独特の干渉縞が表れてピント位置がわかりやすくなります。



ま、いろいろあったけど、久々の長距離ドライブに高原の夜、朝の景色は最高でした。また近いうちになんとか遠征したいですね。以下は朝の様子、朝日の昇る直前の木立ちの向こうが南アルプス、西方向、遠くの山並みが中央アルプスです。

2010年1月23日土曜日

肝心の撮影結果は、

主鏡、ガイド鏡の剛性は十分な気がしました。前半はPHD-Guidingでのガイド状況グラフはいい塩梅に推移したのですが、夜半以降はブレが大きくなっていき、星像の流れによる失敗が増えました。
以下撮影はすべて以下の条件です。

  • 写真鏡:VC200L+レデューサー(1268mm)
  • ガイド鏡:miniBorg60n + 2.2倍テレコンバータ+DSI Pro
  • 赤道儀: SXW
  • ガイドソフト: PHD Guiding
  • カメラ   Canon EOS Kiss Digital Seo SP、ISO:800
夕方から雲がでてしまいましたが、23時くらいに見上げると切れ間がでてきたのあわてて極軸合わせやピント調整を始めました。このため最初のショットは西に傾いたオリオンからです。

M42

露出時間 473.00秒 (236.50秒 × 2枚)
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 00:29:17

SI6にてダーク減算後、コンポジット、レベル調整、少々?フィルター処理。

燃える木

露出時間 411.00秒
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 01:27:18
1枚撮りです、雲がかかってきたので強制終了しました。

当初、M42といい燃える木といい西に傾くオリオン方向を狙っているあいだはガイドエラーはなく、順調でした。ただし雲が西から続々やってきて落ち着いて撮れませんでした。

エスキモー星雲(真ん中右の青い小さい光)

露出時間 599.00秒

露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 02:00:36
これまた1枚撮りです。これはレデューサなしでないと細部が見えませんね。


M51子持ち銀河

露出時間 900.00秒
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 03:08:32
900秒も露光できたこのカットはいいのですが、600秒で撮った複数枚などはガイドエラーでした。

北東に上がってきた北斗七星の柄杓の付け根あたりの銀河です。900秒も撮れるとディテールまでわかります。

M104ソンブレロ銀河

露出時間 1798.00秒 (599.33秒 × 3枚)
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 03:51:07

南中前のソンブレロ。
このあたりは空が暗く、ガイド星が見つかりにくいのですが、星雲導入後、無調整でも暗くてぎりぎりながらも使えるガイド星が視野にはいりました。

昔NeptuneとAGA-1で四苦八苦してガイド星を中央に持ってきていたのが嘘のようです。


次への課題
後半のガイドエラーの多発は、ガイドシステムの剛性以外の原因のように思います。
最初のM42など、西の空から東の空に鏡筒を向け変えたあとにエラーが多いので、まずはバランス、それからデフォルトで使っていたPHD Guidingのパラメータも検討の余地がありそうです。

1月16-17日の成果

今年の初遠征は朝霧高原。
いつものキャンプ場のいつものサイト。




今回の課題は、「V200L(レデューサつき1268mm)での10-15分のオートガイドの成功」
工夫は、

  • VC200L固定の強化:ガイドプレートに2つ取り付けたアリ溝でVC200Lを固定。
  • 重量と慣性モーメントの最小化:ガイド鏡をVC200Lに接する直前まで近く、組み合わせたアルミのLアングルで固定する。
カメラまで含めた重量が10kgというSXW赤道儀の上限をわずかに超えました。
上はカメラ取り付け側からみた、VC200L,ガイド鏡、ガイドプレート。下はVC200Lを外して上からみたところ。(アリ溝を二つつけてます。)



フィールドでの様子。

アリ溝2つに、さらにガイド鏡取り付け用のLアングル加工をしたのが11月末ですから、実戦投入の機会まで2カ月も待ちました。

2010年1月21日木曜日

星空をよぎる人工物




















(飛行機がスバルのまえを通り過ぎる)
天体写真を撮っていると、分単位でシャッターを開けているので視野の中を人工衛星や飛行機が通過することはよくあります。また流れ星が写ることもありえます。(私は流れ星はまだ経験していませんが)。人工衛星や飛行機が通過したカットは「残念」カットになります。

飛行機は昼間なら肉眼でも形がわかるくらいなので、夜間はヘッドライトのほかに翼の両端で点滅するライトが、これまた肉眼で見えます。
望遠鏡につけたカメラで長時間露光すると、太い複数の光の線、また点々と点滅のあとがわかります。

人工衛星は、自分で光を出していませんが太陽光もしくは月の光の反射で、肉眼で見えることがあります。軌道が公開されているものについては、マニア向けの雑誌に、見える場所と時間、方角などが載っています。これまで私は国際宇宙ステーションをみたことがありますが、それは毎年新潟で行われる天体イベントで国立天文台の先生とかが案内役となって、大勢で見たものです。暗くなりかけた夕方の西のそらに光点が現れ低い高度を西から南、東南へとすすみ、数十秒で消えました。事前に見つけるべき場所と時間がわかっていないと見れるものではない、というのが実感です。






人工衛星が写りこんだM42(よく見ると2本あります。)

写真の上での人工衛星は細い光の線として写ります。カメラは星の動きを追いかけて動いていますが、人工衛星は星とは違う動きをするからです。明るい場合は肉眼でも見えるでしょうが、暗いものは肉眼では見えません。

先日、天の側からはずれて明るい星が少ない領域の撮影中にどきどきする出来事がありました。ガイド鏡(星の動きを自動追尾するために高感度CCDカメラをつけた小望遠鏡)のモニター画面を横切った何ものかがあったのです。肉眼で見えないCCDカメラの限界近くの明るさの星(8-9等星)を追尾していたPCの画面中を星と同様な微かな点が、ゆっくり横切りました。他の星は望遠鏡が追尾しているので動かず瞬いているのにです。

人工衛星もしくは小惑星と思いますがなんだったのか結局正体不明でした。

2009年12月12日土曜日

乗り替えたプリウス。機材だけで荷物室は一杯。防寒着、椅子、テーブル,テントなどなどのせると、後部座席も半分占拠か。

2009年10月16日金曜日

M27

At Ishikawa-machi, Fukushima-pref, Japan
11-Oct-2009 21:01-
Scope: VC200L with Vixen Reducer 1268mm
SX
Guide: miniBorg60n, x2.2 DSI-Pro+PHD Guiding
Camera: EOS 300D Seo-Sp
ISO800, 600sec,
Level adjusted by SI6

2009年10月15日木曜日

M57

At Ishikawa-machi, Fukushima-pref, Japan
10-Oct-2009 22:00-
Scope: VC200L with Vixen Reducer 1268mm
SX
Guide: miniBorg60n, x2.2 DSI-Pro+PHD Guiding
Camera: EOS 300D Seo-Sp
ISO800, 300sec x 2, 180 x 2 Composit
Level adjusted by SI6