主鏡、ガイド鏡の剛性は十分な気がしました。前半はPHD-Guidingでのガイド状況グラフはいい塩梅に推移したのですが、夜半以降はブレが大きくなっていき、星像の流れによる失敗が増えました。
以下撮影はすべて以下の条件です。
- 写真鏡:VC200L+レデューサー(1268mm)
- ガイド鏡:miniBorg60n + 2.2倍テレコンバータ+DSI Pro
- 赤道儀: SXW
- ガイドソフト: PHD Guiding
- カメラ Canon EOS Kiss Digital Seo SP、ISO:800
夕方から雲がでてしまいましたが、23時くらいに見上げると切れ間がでてきたのあわてて極軸合わせやピント調整を始めました。このため最初のショットは西に傾いたオリオンからです。
M42
露出時間 473.00秒 (236.50秒 × 2枚)
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 00:29:17
SI6にてダーク減算後、コンポジット、レベル調整、少々?フィルター処理。
燃える木
露出時間 411.00秒
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 01:27:18
1枚撮りです、雲がかかってきたので強制終了しました。
当初、M42といい燃える木といい西に傾くオリオン方向を狙っているあいだはガイドエラーはなく、順調でした。ただし雲が西から続々やってきて落ち着いて撮れませんでした。
エスキモー星雲(真ん中右の青い小さい光)
露出時間 599.00秒
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 02:00:36
これまた1枚撮りです。これはレデューサなしでないと細部が見えませんね。
M51子持ち銀河
露出時間 900.00秒
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 03:08:32
900秒も露光できたこのカットはいいのですが、600秒で撮った複数枚などはガイドエラーでした。
北東に上がってきた北斗七星の柄杓の付け根あたりの銀河です。900秒も撮れるとディテールまでわかります。
M104ソンブレロ銀河
露出時間 1798.00秒 (599.33秒 × 3枚)
露出開始 2010年 01月 17日 日曜日 03:51:07
南中前のソンブレロ。
このあたりは空が暗く、ガイド星が見つかりにくいのですが、星雲導入後、無調整でも暗くてぎりぎりながらも使えるガイド星が視野にはいりました。
昔NeptuneとAGA-1で四苦八苦してガイド星を中央に持ってきていたのが嘘のようです。
次への課題
後半のガイドエラーの多発は、ガイドシステムの剛性以外の原因のように思います。
最初のM42など、西の空から東の空に鏡筒を向け変えたあとにエラーが多いので、まずはバランス、それからデフォルトで使っていたPHD Guidingのパラメータも検討の余地がありそうです。