2010年1月21日木曜日

星空をよぎる人工物




















(飛行機がスバルのまえを通り過ぎる)
天体写真を撮っていると、分単位でシャッターを開けているので視野の中を人工衛星や飛行機が通過することはよくあります。また流れ星が写ることもありえます。(私は流れ星はまだ経験していませんが)。人工衛星や飛行機が通過したカットは「残念」カットになります。

飛行機は昼間なら肉眼でも形がわかるくらいなので、夜間はヘッドライトのほかに翼の両端で点滅するライトが、これまた肉眼で見えます。
望遠鏡につけたカメラで長時間露光すると、太い複数の光の線、また点々と点滅のあとがわかります。

人工衛星は、自分で光を出していませんが太陽光もしくは月の光の反射で、肉眼で見えることがあります。軌道が公開されているものについては、マニア向けの雑誌に、見える場所と時間、方角などが載っています。これまで私は国際宇宙ステーションをみたことがありますが、それは毎年新潟で行われる天体イベントで国立天文台の先生とかが案内役となって、大勢で見たものです。暗くなりかけた夕方の西のそらに光点が現れ低い高度を西から南、東南へとすすみ、数十秒で消えました。事前に見つけるべき場所と時間がわかっていないと見れるものではない、というのが実感です。






人工衛星が写りこんだM42(よく見ると2本あります。)

写真の上での人工衛星は細い光の線として写ります。カメラは星の動きを追いかけて動いていますが、人工衛星は星とは違う動きをするからです。明るい場合は肉眼でも見えるでしょうが、暗いものは肉眼では見えません。

先日、天の側からはずれて明るい星が少ない領域の撮影中にどきどきする出来事がありました。ガイド鏡(星の動きを自動追尾するために高感度CCDカメラをつけた小望遠鏡)のモニター画面を横切った何ものかがあったのです。肉眼で見えないCCDカメラの限界近くの明るさの星(8-9等星)を追尾していたPCの画面中を星と同様な微かな点が、ゆっくり横切りました。他の星は望遠鏡が追尾しているので動かず瞬いているのにです。

人工衛星もしくは小惑星と思いますがなんだったのか結局正体不明でした。

0 件のコメント: